女性は男性と比べ気持ちを言葉や行動にして伝えてほしいものといわれています。逆に男性は好きだから一緒にいるに決まっていると、わざわざ愛情表現しなくても伝わるものと考えがちです。愛情表現はすべきものというわけではなく、男女の愛情表現に関する考え方の違いを理解するだけで、お互いに歩み寄れる部分もあると思います。愛情表現に対する男女の考え方を調査しましたので是非ご参考にしてください。
対象:フィオーレ会員
アンケート実施期間:2014年12月1日~12月31日
有効回答数:65人(男性32人/女性33人)
目次
愛情表現とはどういうものか?
愛情表現とは、愛情をもつ対象への愛を言葉や行動で表現して伝える行為とされています。「言葉にしてくれないとわからない」というワードを男女間でよく聞くこともあるかと思いますが、主に「好き」や「愛している」ということを相手にしっかり伝えることが目的にあります。
愛情表現を嫌がる人は男女ともにかなりの少数
結婚相談所フィオーレのアンケート結果によりますと、愛情表現をされるのは苦手と答えた人は、男性はわずか6%、女性もたったの3%でした。愛情表現されたくない派の人はかなりの少数派でした。言葉で、行動で、なにかしらの表現をパートナーに求めている人が90%以上ということになります。愛情表現を制する者が恋愛や結婚生活を制するかもしれません。
愛情表現をしてほしい女性と、積極的になれない男性
そして愛情表現してほしいという声は女性にその傾向が強いようです。「言葉と行動の両方で」愛情表現してほしいという人が、男性では3割だったのに対し、女性では約7割を占めました。愛情表現の積極性は、言葉<行動<両方とよく言われますが、女性は「言葉」と答えた人が9%と最も少なく、「言動で何かしら人のホンネは出ると思うので、両方だと愛されてる感じももっと伝わるかな(*^^*)(20代・女性)」、「落ち込んでいる時に、励ましてくれる言葉をかけてくれたり、抱きしめられると、愛情を感じます。(30代・女性)」のように、両方してほしいという人が多いようです。
「行動だと相手がいやだと思うので(40代・男性)」という男性からの意見もいただきましたが、逆に女性から「言葉は逆に言い慣れてそうな印象があって苦手。(30代・女性)」「どちらかというと行動が大事。(30代・女性)」というコメントをいただきました。女性が嫌がるんじゃないかと思ってなかなか行動に移せない男性も多そうですが、実際はそうでもないのかもしれませんね。
愛情表現は自発的にするか受け身がよいか
約7割の女性が言葉と行動で愛情表現してほしいという傾向でしたが、続いて「愛情表現は自分から積極的にしますか?それとも相手からされるのを待ちますか?」という質問に対する回答です。
愛情表現のキーポイントは男性が自ら行えるかどうか
愛情表現を「自分から積極的にする」という男性が全体の約8割を占めました。そして、女性は「相手からされるのを待つ」という人が約7割でした。男性は自分から愛情表現を「したい」と思っており、女性は「されたい」と思っているようですね!結果はイメージ通りかもしれませんが、アンケート上ではお互いの気持ちとしては成立しています。
「嘘を言いたくないので(40代・男性)」「自分から動いて相手にしっかり気持ちを伝えたい(30代・男性)」「言葉や態度で示さないと伝わりません。(40代・男性)」というように、積極的な男性のコメントを多数いただきました。「奥手で自分からはなかなか…」と自分では思っていても、相手は「してほしい」と思っているかもしれません。男性のみなさんはぜひ、積極的にパートナーに気持ちを伝えてください。
「お見合い交際の場合、女性から積極的にするのは恥ずかしいと思ってしまう。でも、男性から求められたら、同じくらい応えるつもり。(30代・女性)」、「奥手なので、なかなか自分から積極的になれませんが、男性から積極的に愛情表現されると、私も積極的に愛情表現出来ます。(30代・女性)」といったように、女性は自分からは恥ずかしくてなかなかできないけれど、男性からしてもらえたら積極的になれる模様。
外出デートのとき愛情表現はどうする?恋人との距離感はどのくらいがよいのか?
お家デートでは、少し恥ずかしい気持ちもありつつ、愛情表現はしやすいと思います。しかし外出デートとなるとなかなかストレートに愛情表現することに抵抗があるという方もいるのではないでしょうか。果たしてどのくらいの愛情表現や距離感がよいのでしょうか。
ポイントは「人目」の有無。恥ずかしさと楽しさが半々。
「人目があるので手をつないだり腕を組むくらいがよい」と回答した男性は6割強、女性は約8割でした。大半の人は人目が気になるものの、手をつなぎたいという気持ちはあるようです。「お互い仕事をしているので、何処で誰に見られてるかはわからないので、節度のある交際をしたい。(30代・女性)」「周りの人が不愉快にならない距離感が良い(20代・女性)」などのコメントをいただきました。
「人目は気にならない」という意見の人からは「人目は全く気になりません。気にしたことがないです。二人の世界です。でも男の人は気にする人が多いと聞くので、その場合は無理のない感じになると思います。(40代・女性)」、「堂々としても良いと思う(40代・男性)」「恥ずかしい<楽しい ですので、周りの目はあまりきにならないです。(30代・男性)」のように、積極的なコメントを多数いただきました。
また、「周りが気になる(40代・男性)」「やりすぎて相手を不快な気持ちにしたくないので程ほどに(30代・男性)」「ただ、人前で肩に手を回すのはやめて欲しい。恥ずかしいです。(30代・女性)」と、人前では距離感が近すぎるのは避けたいというコメントもいただきました。
愛情表現はどのような方法で伝えるのがよいか
昨今、コミュニケーションのツールとしてSNSのメッセージやLINEを使うことが当たり前となっています。恋愛の告白でも賛否両論はありますが、SNS上で行うという方もいます。愛情表現をおこなう上ではどの手段が一番適しているのでしょうか?
愛情表現の方法は直接会って伝えるのがベストという意見が多数
「見つめあって確認することが大事なのでは(40代・男性)」、「直接が絶対一番です。でも会えない時間は電話、メール、手紙なんでも大好きです(^O^)(40代・女性)」「電話やメールもいいけど、会って目を見ながら伝えたい(30代・男性)」「基本何でも嬉しいですが、文章だけだと誤解を招いた事もあったので、やはり直接話す事と表情が見れた方が分かりやすく伝わりやすいです。(30代・女性)」といったコメントをいただきました。
会えない時は必然的にメールや電話でしか愛情を伝えることはできないので、直接会ったときは、言葉だけでなく表情や行動なども合わせて愛情を伝えてあげましょう。電話やメールだけで済ませるのは厳禁ですよ。
愛情表現の言葉「好き」や「愛してる」と言われたい頻度はどのくらいがいい?
気になるのは愛情表現の頻度です。ここが男女の間でよくすれ違いが起きるところだと思います。愛情表現が苦手という男性の心理の一つとして、言いすぎると「好き」の価値が下がってしまうという声があります。男性側の頻度と女性側の頻度の声の差を確認してみましょう。
女性の15%は「毎日」愛情表現の言葉を言ってほしい!
「毎日」と回答した人をみると、男性が9%、女性が15%と、女性のほうが若干多い結果になりました。コメントをみたところ、男性の方がシャイで、頻度的には控えめな傾向があるようです。「そんなにいらないかなと。、、、(30代・男性)」「毎日だと嬉しすぎて困ってしまいます。(40代・男性)」「たまにでいいんですよ。(40代・男性)」という意見に対し、「毎日言ってほしい。(40代・女性)」「毎日だと言葉の意味が軽く感じると思っていましたが、実際に毎日言われると最初は照れくさいけどとても心地いいですし、毎日が楽しくて何でも頑張れます!(30代・女性)」など女性からは積極的なコメントが寄せられました。
反対に、「言われ過ぎたらその言葉のありがたみがなくなりそう。(20代・女性)」「毎日言われると軽くなり、新鮮味がなくなる(40代・女性)」「頻繁に言われたら当たり前の感覚になりそう(20代・女性)」と、頻度は低いほうが良いいう意見もありました。大切なことはお相手が愛情表現に対してどのような頻度を求めているかをしっかり掴むこと、お相手が求める頻度や示してほしい行動内容が分かった際は、実行に移すことが重要です。
【参考】みんなの今までで一番印象に残った愛情表現は?
愛情表現に関して今までで一番印象に残ったものをヒアリング、実際あったエピソードを伺いました!
海外の愛情表現
一般的には海外は日本よりも愛情表現が豊かだと言われています。キスやハグ、「愛している」を伝える回数は格段に多いようです。欧米人は父と母、男と女の関係や時間を大切にするため、子どもは早く子ども部屋で寝るように言われます。また子どものころからアイデンティティを尊重し、ひとりで寝る傾向です。そのような生活スタイルもあって、親は子どもに対して「愛している」などの愛情表現を人目の多い昼間でも積極的にするようになっているという一説があるようです。その積極的なスタイルが愛情表現の豊かさにつながっているかもしれません。以下は、海外の愛情表現に用いる言葉の一例です。いきなりここまで伝えることは容易ではありませんが、海外を知ることで「愛してるよ」の一声くらいは言いやすくなるかもしれません。
まとめ
愛情表現してほしい女性は多く(実は男性も)男性の方がシャイだったり、好きという気持ちの価値が下がると考え消極的になりがちだが、言葉に出すこと自体悪いことではなく、むしろ思っている以上に伝えた方がよい。伝える際は、恥ずかしいかもしれないが面と向かって伝えることが効果的といえる。
 
愛情表現が苦手克服のきっかけが掴める?!